いずれもLaser Disc版です。
『レオン』リュック・ベッソン監督
ジャン・レノ、ゲリー・オールドマン、ナタリー・ポートマン出演
あの「パドメ」のデビュー作ですね。トチ狂った麻薬捜査官に家族を殺された少女(ポートマン)と、隣人にして街の始末屋(レノ)との共同生活と少女の復讐を描いた物語。ポートマンのデビュー作ですが、小悪魔的なませガキぶりが、優等生パドメよりもハマった感じですね。
凄腕の始末屋なのに、毎日かならず牛乳を飲んだりとか、鉢植えの植物をやたらていねいに育てたりとか、タフガイではない雰囲気はいいっすね(笑)。シティ・ハンターの遼ちゃんみたいなもんだな。
ストーリー自体は「ありがち」なもので、展開も予想通りに進みますが、ラストの「マルチナの贈り物」の場面はなかなか。イカれた麻薬捜査官の「Shit !」のセリフが生きてます。
『エレベーターを降りて左』エドアール・モリナロ監督
エマニュエル・ベアール、リシャール・ボーランジェ、ファニー・コタンソン出演
人妻に恋した画家、隣人にして嫉妬狂いの画家、その恋人の「勘違い」の積み重ね……だけのストーリー。よくまあ勘違いネタだけで2時間もの映画にできるもんだわ(笑)。ベアールの「お色気」が売りの映画なんだろうし、まあ、けっこういい感じではあるのですが(笑)、ファニー・コタンソン演じる人妻の方がオレ好みです(笑)。勘違いの積み重ねは、見ていてけっこういらつくのですが(ということは、ストーリー的には成功している、ということ)、最後がそれなりの「一件落着」というのは、フランス映画としてはちょい不満。やっぱりどこか破綻してなきゃね(笑)。