この月のエントリー
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

過去の日記一覧

月別アーカイブス



この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1995年06月22日

 巴里で夏至といえば、fete de la musique……これが毎年楽しみです。今年で3度目、巴里のちょっとしゃれたカフェには生バンドが入って、そこらでダンスするひともいれば、酒盛りに励むひともいます。
 うちの近くの Brasserie de Port Royalでも、毎年バンドを入れてます。去年は規模の小さめのオケが入っていたかな。ことしはジャズ・バンドです。さっき眺めてきたけど、テラスの正面に、スピーカーやドラムを置いてカルテットが演奏してました。去年だと交差点にロックバンドが出ていたな。
 これを書いている時間が午後7時半。まだ太陽は見上げるような高さです。日没は10時過ぎ。おそらくそのころまで、巴里のあちこちでバンドが出ているでしょう。コンサートをやっている広場もあります。
 fete de la musiqueに日になると、夏が来るなーと感じます。そして2週間後のフランスGPで、いよいよ夏だなーと感じます。14 Juilletでその真っ盛りを感じ、そして昇天祭で夏のおわりをしのぶんですね。
 今年はずいぶんと fete de la musique が盛り上がっています。Brasserie de Port Royal に夜食をとりにいったのだけど、生でグレン・ミラーを聴きながら、という、なかなか贅沢なひとときでした。夜10時半、空はまだ薄明がたっぷりでした。
 昨年、交差点に出ていたロック・バンドは、今年、まったくはす向かいのカフェの前で、パープルやらなにやらで盛り上がっていました。バンドのまわりは3重の人垣で、空き缶に石をいれてリズムをあわせる者、手拍子をとる者、ひたすら踊りまくる者、ぼけーっと眺める者、それぞれです。このバンドがやがて移動を始め、ホコテンでもないのに道のまんなかに出て、しばし車をさえぎって騒いでおりました。もう信号なんてあってないような状態です。
 イタリー広場にのぼる Avenue des Gobelins はちゃんとホコテンにしておりました。坂のなかほどにあるカフェの前では、グランド・ピアノを何台も置いてあった。なにか野外演奏会があったみたい。くそ、気がつかなかった。
 今日は部屋をにわかディスコにして、徹夜で騒ぐひとたちもいるはず。去年のうちの上階がそうだった。
 Brasserie で夜食をくっているとき、大渋滞の道路の彼方から、とつぜん嬌声が聞こえてきました。見れば、ローラースケートはいた連中が百人あまり、のろのろ運転の車をぬって行進しておりました。あやつら、巴里一周でもやっとるんか。
 この fete de la musique が来ると、また1年、巴里に滞在したくなってしまう。11月ごろはぜったい日本が恋しいものですが。


Copyright (C) Masayuki ESHITA
サイト内検索

カテゴリー(archives)

最近のエントリー(RSS)