月別アーカイブス


過去の日記一覧


この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。
■ 仕事ネタカテゴリー

カテゴリ「仕事ネタ」に投稿されたすべてのエントリのアーカイブのページが、新しい順番に並んでいます。
一つ前のカテゴリーは、「メディア」です。 次のカテゴリーは、「友人・知人ネタ」です。

1994年09月16日

 ぼくがもといた会社では、たしかにワーキング・ハイってのがありました。忙しさがピークを超すと、異様にハイな気分になってしまう。
 チームでやっている仕事になると、ほぼ全員が同時にハイ状態になることもある。まあ、野郎ばっかでしたから、それこを下ネタをかっとばしながらキーボード叩いているんですわ。ハタから見たらキチガイ集団でしょうね。
 年間残業タイトル四部門というのがありました。年間トータル、月間最高値、三ヶ月トータル最高値、深夜残業比率の四部門です。これまで三冠王はいるんですが、四部門制覇はいませんでしたねー。達成する前に過労死しそうだけど。在職中では、年間約 1,500時間、月ピーク 254時間、三ヶ月トータル約 450時間、深夜比率約 70%というのがレコードだったと思う。ほんま、身を削る商売……。


1994年01月10日

 今年はいよいよ会社を辞職するかもしれない。休職期限が8月で切れるのだ。ま、仕事をやめてもなんとかなるだろう。


1993年09月09日

 数年前の海外出張はちょっとした大名旅行でした。無論、商社マンのように海外出張が常態化しているところはたいへんだったでしょうが、私の会社ではせいぜい2年に1度もあれば多い方だったので、結構贅沢でした。
 航空機はビジネスクラスです。出張中にルート変更がよく生じるため、というのが理由です。同僚の中には口実をでっち上げて、大西洋路線でコンコルドに乗った者もおりました。まあ、これは超例外。
 ホテルはたいてい四ツ星デラックスです。なにしろ、部屋に電話が必要、ファックス、テレックス完備で日本から予約可能となると、インターコンチとかメリディアンになっちゃうんですね。
 複数の国にまたがると、両替のテクニックなんてのも出てきます。会社から仮払いで支給される資金は、ウチの研究所では円かドルでした。で、フランスやドイツに行くときは、現地で両替した伝票を基準にして、最終的に円換算するのです。
 ここにポイントがある。ホテル内のどえらく悪いレートでほんのちょっと両替し、精算にはその伝票を使う。実際の支払はカードか市内の有利なレートで両替した現地通貨を使うのです。私は7年前の出張で市中1ポンド=220円のところ、会社には254円で精算してしまった。
 弁解のようですが、これは利益を出すためでなく、チップに要するコストを相殺するためなのですよ。なにせイギリスなどはホテルのチップがバカにならないけど、支払とは別に発生するチップは領収書がないので会社に請求できない。結構悲しいサラリーマンの自己防衛なのでした。
 最近は随分せちがなくなったようですね。航空便も全てエコノミーで、単なる往復の場合は団体チケットを購入しなきゃいけないようです。先日泊りに来た同僚も、「予算が厳しい。泊めてくれないか?」とメールでヘルプして来ました。TGVも2等でしたから、ほんと、時代が代わったと思ってしまった。


1992年09月30日

「ぼやき」が出るのは愛情の現われなのでしょうね。だって、最後はやはり「憎めない連中だなぁ」という苦笑で終わってしまいますから。まあ、今日など突発的ストに出くわしても別段腹は立たなかったし、むしろ「あせったってどうせ行ける時間にしか行けねぇや」と即座に開き直って平然と遅刻した自分に、フランス在住の成果(?)を見いだしたところです。
 仕事の効率は非常に難しい問題のような気がします。私も会社員として結構ちんたら働いていましたが、ある程度ちんたらしていたからこそ集中作業ができたような気がするし、フランス人の仕事は一見効率的、集中的なようで案外チョンボが多く、かえって全体効率は悪いような気がするし、ドイツ人の仕事はさすが!と思う事が多い反面、柔軟性やキメの細かさはやはり日本人の方が上かなぁなんて思ったり...。いずれも一長一短があるとは思いますが、それでも日本人の労働時間(否、拘束時間というべきか)は異常だと言うべきでしょう。尤も、マクロ経済的には「異常さ」の必然性があるのも事実ですが。
 最近私は高等教育と企業教育の関わりが一つの問題点のような気がしてきました。以前、社会科学系の学生は企業から学校での勉強をアテにされていないという話があったと思います。経済活動だけの視点から見れば、これは異常な「不効率」ですよね?
 GEの授業を受けて痛感するのは、高等教育と言ってもその内容がえらく「実用的」であるという点でした。法学にしたって、難しい法理論を無味乾燥に教えるというのではなく、実際に起こりうるケースを想定してどのような問題があるか、どのような訴訟が可能かといった演習が多く行われました。会計でも同様で、これは「会計学」ではなく「財務会計」そのものです。帳簿のつけかたから始まり、最後は財務分析まで行いました。
 このような高等教育機関の存在意義や日本での可能性については次の機会に譲るとして、少なくとも高等教育に関しては、やはりフランスの方に一日の長があるなぁ、という気がしています。



Copyright (C) Masayuki ESHITA