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過去の日記一覧


この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。
■ 本や雑誌の話カテゴリー

カテゴリ「本や雑誌の話」に投稿されたすべてのエントリのアーカイブのページが、新しい順番に並んでいます。
一つ前のカテゴリーは、「時事ネタ」です。 次のカテゴリーは、「理系ネタ」です。

1995年03月29日

 北欧神話は漫画的でおもしろい。ハイライトの「神々のたそがれ」に向かってずしずし展開する迫力が魅力ですね。基本構成はギリシャ神話とおなじで、オリンポスの神々のようなキャラが主役。ゼウスに相当するのがオーディン、ポイボス・アポロンに相当するのがバルドュール。
 北欧神話で重要な役柄を演じるのがロキと呼ばれる悪神です。最後に世界を滅ぼすのが、このロキとミッドカルドの大蛇、フェンリスの狼。神さまたちはいっときこの大狼を縛りあげるんですが、そのときの綱は「世にも不思議な6つのもの」で作ったとされている。材料は、女の髭、猫の足音、魚の溜息、岩の根っ子、熊の腱、あといっこは風のなにかだったかな。
 神話を好きなのは、けっこうどろどろしたドラマに惹かれるから。オイディプスの悲劇なんて、わくわくしながら読みました。


1994年11月15日

 作者は忘れてしまいましたが、アメリカで「Class」という本が話題になりましたね。六年前だったと思います。
 これなんて、まさにアメリカ版のBCBGを分析したもので、たとえば東部エスタブリッシュメントの服装とか食事、ネクタイの柄なんかが紹介されていたと思いました。


1994年11月02日

 大原まり子さんがSF大賞を受賞されましたね。対象作品は「戦争を演じた神々たち」です。
 同時受賞したのが小谷真理さんの評論「女性状無意識」です。この作品、某所で大原まり子さんが激賛してたんですよねー。
 あ、きょうこそ「20世紀のパリ」を買ってこないと。


1994年07月28日

 B.P.I.はこの巨大なセンターの3階分を占める。2階(日本式に言えば3階)に入り口があり、1〜3階(同2〜4階)がB.P.I.のスペースとして確保されている。パリ市民にはよく知られており、「ポンピドーのメディアテック」と言えばだいたい通じる。
 各フロアーの眺めは壮観である。何しろ面妖な外観と内装のポンピドーセンター。図書館とはいえ、中はまるで巨大な倉庫のようなむき出しの天井。そして閲覧用の著しい数の机がびっしりと並べられている。無論、書架の数も各区に設置されている市立図書館の比ではない。エスカレータから見下ろすと、何やら体育館を開放して行われる古本市のような光景である。
 資料が豊富なため、利用者は引きを切らない。収容人数は相当あるはずなのに、いつも椅子は9割方埋まっている。利用年齢層は中学生くらいから老人まで、ほぼあらゆる範囲に及んでいる。語学学習用教材が完備しているため、外国人の利用も多い。パリ市内の語学学校でも、ここの利用を勧めているところが多い。
 B.P.I.には他の図書館にはない多くの特徴がある。まず、ここでは貸出を行っていない。そのため、利用者カードのようなものも一切発行されない。そのために、観光客でもフラっと気分転換かつ休息所代わりとして気軽に利用できる。ただし、館内で写真撮影は出来ない。
 貸出は行っていなくても、各資料を保管している公共図書館を検索できる。資料の貸出を希望するものは、従ってまず所在図書館を調べ、そこへ赴くことになる。反対に、B.P.I.にない資料についても、その所在を調べる方法が提供されている。従って、ここはあらゆる書籍情報を探すキーステーションとしても機能している。
 書籍類のカタログは全てコンピュータ化されており、館内に設置されている60台の端末を使って検索する。検索方法は前述したメディアテックの例と同じだが、説明内容を英語で表示させる選択オプションがある。
(以下、省略)
(『別冊宝島——図書館をしゃぶりつくせ!』1993.11より)


1994年04月17日

 日本書店 JUNKUの地下一階は、日本の大書店なみの漫画の品揃ですね。土曜になると、このフロアはフランス人のガキども、もとい、お子さまたちであふれかえっています。みんな夢中になってコミックを吟味したり、店員にあれやこれや質問を浴びせています。
 絵の質、ストーリーの面白さ、ジャンルの豊富さ、歴史——どれをとっても日本がダントツでしょう。一度これにハマったフランス人は、なかなか抜けられないみたい。セックス描写やバイオレンス・シーンへの批判はありますけどね。
 ぼくが眺めた限りだと、高橋留美子が人気あるんじゃないかな。TF1でも「めぞん一刻」「らんま 1/2」と、ずっと高橋作品を放送しているし、バスやメトロで「らんま」を読んでいるフランス人も見かけることがたまにある。もちろん、「ドラゴンボール」は別格ですけどね。


 はじめて fnac に行ったとき、大のおとながフロアに座り込んで《絵本》を必死こいて読んでいるのにびっくりした。よくよく見たら、それは《漫画》だった。いまだに装丁だけからは、《絵本》と《漫画》の区別がつきませんねー。
 フランスで漫画をじっくり読みたければ、適当な市立図書館を利用することですね。たいてい置いてありますから。閲覧はフリーパスなはず。


1994年04月03日

 Il est epuise. 在庫が切れた。

 であると思います。本屋にいくと、年中耳にする言葉ですね。はじめてこれを聞いたとき、

 epuise → くたくたになる

 よって、 Il est epuise.=「古本しかないよ」だと思ったのでした。わはは。笑ってごまかそう。


1994年03月28日

 注文するときは、簡単な依頼分の下に、次のようなフォームで内訳を書けば大丈夫でしょう。


Bon de Commande

Adresse de livraison :
 Nom et Prenom : XXXXXXX yyyyyyy
 Adresse :
 Tel : +81-nnn-nnn-nnnn
 fax :

Mode de paiement : VISA (Master, ...)
 Nom de Carte : ZZZZ Card International
 No. : XXXX-XXXX-XXXX-XXXX
 Expire le :
 Adresse de facturation :
   Nom et Prenom de titulaire: XXXXXXX yyyyyy
   Adresse :
   tel : +81-nnn-nnn-nnnn

      Designation (title,autheur,editeur)     Quantite
 

 Mode de livraison :
 Veuillez adresser les articles par colis postal par avion a l'adresse mentionne.

 なお、超特急でなければ、郵送方法は SALまたは Service d'Economie を指定するといいでしょう。かなり節約になります。到着は航空便で5、6日程度、SAL 等は場合によっては二週間程度かかります。

1994年03月20日

 フランスから日本の本を注文するのも大変と思いきや、八重洲ブックセンターだけはニフティからのオンライン・ショッピングを利用できるのである。ただし、マンガと雑誌だけは対象外なので、救援物資には常にこの二つがリストアップされてしまうのである。


1993年09月16日

 ミッシェルに借りたこの本、大急ぎで漫画の部分を読んでみました。ちょっとその感想をひとくさり。
 全体的な印象として、話題の割にいまいちという絵が多過ぎ。CABUがどれほど有名な漫画家かは知りませんが、私はそれほど鋭い視点で物事を観察する人とは思えない。単に物珍しいものを漁るエネルギーに溢れているだけ、というのは言い過ぎだらふか?
 ざっと見た感じ、25年前の日本ではないかと思ってしまった。何も出っ歯と吊り目の姿に描かれた日本人に、憤りを感じたわけではない。ただ、十年一日のようなこの表現には、少々うんざりしてしまいました。所詮、旧来のイメージから脱することができず、固定化されたイメージの中で、フランス人にとっての珍奇な情景をあげつらっただけだと思いました。
 風刺漫画の命は毒でしょう。パロられた方が思わず笑ってしまうような毒こそが、風刺漫画の醍醐味であるはずです。ところが、CABUの絵からは、せいぜいがすかしっ屁程度の毒しか伝わってこなかった。これでは「笑う」以前にただ「臭い」と感じて終わり。
 CABUが鋭く観察した日本の姿、と言われているそうですが、私は少なくとも普通の観光客の視点と変わりがないと思った。なにも観光客を落としめる意志は毛頭ありませんが、ジャーナリストや風刺漫画を書くような人には、感動を与えるような視点をみせつけてほしいと思う。この程度の漫画では、とても日本では通用しないであらふ、というのが漫画ファンの私の結論でございました。
 無論、これは私個人の感想でありますゆえ、「面白い!」「鋭い!」とお感じの方がいらしても不思議はないし、当然だと思います。
 本文はさすがに速読できない。


1993年07月18日

 定期購読でお勧めの雑誌は
 50 millions de consommateurs
 ですね。国立消費研究所が出している雑誌で、商品の比較レポートやら簡単なテクニカルレポート、社会動向に関するエッセイなどが乗っています。割と薄い雑誌で語学学校の中級レベルの語彙力があれば読みこなせます。フランス人の消費生活の一端が分かって面白いですよ。AIDS騒動の時はコンドームの比較レポートもありました。
 購買の申込は直接又は丸善、紀伊国屋経由で行えます。別冊及び郵送費込みで年間1000Frsくらいだと思います。


1993年06月27日

 先日セルジーのショッピングセンターで時間を潰していた際、本屋でSFのペーパーバックを眺めていたのでした。SFが好きだと言っても、のめり込むようにして読んでいたのは10年ほど前がピークなので、最近の作品はほとんど知らない。
 SFにも結構流行がありまして、かつては宇宙船が飛び交っていたいわゆるスペオペ(スペースオペラ)中心だったのが、60年代頃から人間の心理、所謂インナースペースを扱うものが台頭してきたのですね。最近はバイオテクノロジーを扱ったものが多くなったという話しを聞いたことがあります。
 SFの中心はアメリカゆえ、フランスのSF作家と言ってもジュール・ヴェルヌしか知らないのです。現代作家となると知識ゼロ。まだドイツの方が多少知っているくらいなのですね。実は大学入学の際、SFを読みたいがためにドイツ語を選択しようと思ったこともあったのです。
 セルジーで見かけたSFもあにはからんや、アメリカものの翻訳ばかりでした。尤もフランス人作家が目に入らなかったのかも知れません。見つけた作家と言えば、バラード、ハミルトン、ハインライン、アシモフ等々。バラード以外は皆アメリカ人でございます。でも、時間が出来たらバラードの仏訳版なんぞを読んで見ようと思っています。短編集「時間都市」(原題:Chronopolice)なら数十回読んだので、多少単語が分からなくても読めるのではないかと思って。
 因みにハミルトンの「時果つるところ」は英語のオリジナルの方が入手しやすいかもしれません。原題は「City at the world's end」です。



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