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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。
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2006年01月23日

 ついに逮捕されたホリエモン。強制捜査が入ったころから、最初から胡散臭いヤツだと思っていた、だとか、やはり汗水流して働いていないから、だとか、マネーゲームの末路、だのといった批判があちこちからあがっている。まあ、それはそれで一つの批判ではあろうが、オレとしては、胡散臭さを突っつく気にはなれない。
 ホリエモンは最初から胡散臭いヤツでしたよ(笑)。がしかし、あたらしいビジネスに取り組む人など、胡散臭く見えるに決まっているわけだよね。いままで誰もやろうとしないことをやる、誰も儲けられなかったことで儲けようとする、誰も価値を見いだせなかったものに価値を付けるわけなんだから、そりゃ胡散臭く見えるに決まっている。ホンダだって、東通工だったそうだったはずだ。
 汗水云々って論調にしたって、そりゃ士農工商的発想だよね。マネーゲームったって、べつに元手の大きさや運だけで勝負がつくんじゃないわけじゃん。高等数学を駆使した相当高度な頭脳プレイだよね。筋肉使うのが尊くて、脳味噌を酷使するのは怠惰だというのなら、そりゃ体育会偏重だっつーの(笑)。英米の投資銀行でファンド・マネージャをやってる人なんて、大学で数学や数理工学、大学院で経営学を勉強して専門知識を鍛え上げ、マネージャ職に就いてからは、たいがい一日18時間労働なわけで、休みもほとんどない。五年で燃え尽きてしまうというぐらい、過酷な仕事なわけだよね。ハゲタカだって苦労しているのだ(笑)。
 M&Aも株式分割も敵対的買収も、そりゃビジネスの手法にすぎないんだしね。ライブドアをもって実体がないだの虚業だのとバッシングするのは簡単だが、事業の実体なんてものは、あとから付いてくることだってあるんちゃうか。西武グループの創業者・堤康次郎だって、ペテンにペテンを重ね、計画倒産までやって土地をだまし取り、儲けだけを目的として事業をふくらませてきたわけだよね。結局、立志伝的人物のビジネスなんて、多かれ少なかれ実体のない虚業に支えられたもんなんじゃなかろうか。だから、亀井静香的論調に与したいとも思わないっすな。
 今回、オレなりに思うのは、ホリエモンの罪はただ一点、粉飾決算にあると思う。市場から資金を調達してビジネスを行っている者が、市場でのゲームの大前提となる決算をごまかしたんじゃあ、救いようがない。これで東証マザーズという市場そのものが信頼を失ったんではないのか。そしてこれは、中小企業やベンチャーにとって、深刻な事態を招くんじゃなかろうか。資金調達手段として直接金融を使えなくなりかねない、ということだからね。
 不良債権問題がクローズアップされて以来、銀行の貸し渋りや貸し剥がしが問題視されているが、銀行は貸し渋ってあたりまえだと思うぞ。だって、借金で集めたカネを又貸しするわけなんだからね。そりゃホイホイと貸すべきではないっすよ。そうなると、不動産を持っていないとか信用度の低い事業者は、街金に高利で借りるしかない、となってしまいそうだが、そこに直接金融の存在価値があるわけだよね。とりわけ、ベンチャーのような新規事業に対し、銀行は絶対にカネを貸すべきなのではなく、直接金融こそが機能すべきだ。今回の事件は、そういう芽を摘んでしまったことが最も憂慮すべきことだと思う。
 それにしても、上場にあたっての審査とか、企業監査というのは、どうしてこうもザルなんだろうか。会計の専門家によっては、ライブドアの有価証券報告書を詳細に調べてみれば、粉飾決算の可能性は十分に読み取れる、と指摘している。上場企業であれば、たしかに有価証券報告書は公開されているのだから、投資家各人がそれをキッチリ調べるべきだし、十分に調べられないのであれば投資などするな、という自己責任論にも一理あるだろう。しかし、監査という制度がある以上、それを通過した結果を信頼するというのは、ひとつの前提と考えていいはずだよね。
 このあたりは偽装マンション問題の自己責任論と通ずる。この件だって、安すぎる物件を買った人の責任という批判があるわけだけど、公的な審査制度があり、それを通過した事実を確認することが自己責任の範囲なのであって、制度の信頼性そのものまでをも末端の購入者がチェックする責任などないし、できようはずがない。
 まあ、話があっちゃこっちゃに飛んでしもうたが、今回の件で、オレはホリエモンという経営者にはダメを出したい。それは、粉飾決算をやったという、その一点からである。


2006年01月20日

 テレビドラマが大ヒットした「サインはV!」、漫画のほうはといえば、望月あきら画・神保史郎原作で昭和44年・45年に週刊少女フレンドで連載されていた。コミックスは、講談社のKCフレンドシリーズ、講談社漫画文庫、ひばり書房ほか、いくつかの出版社から出ており、漫画で読んだ人も多いはずである。
 一般に、この作品の最終回と思われているのは、全日本選手権後にジュン・サンダースが病死し、それを乗り越えるような形で全日本チームが海外に遠征する場面である。ドラマもたしかここで終わり、コミックスもその場面をもって完結としている。しかし、その場面は雑誌連載ではフレンドの昭和45年第35号に掲載されたもので、実際には36号以降も話は続き、第52号で連載が完結されている。
 KCフレンドシリーズ版は全8巻+別巻の構成だが、第8巻が異様に薄い。フレンド第36号以降のエピソードを強引に打ち切った感がある。主要キャラクターのジュン・サンダースの死後、作品の人気が急落し、コミックスを8巻で打ち切るために、あえてその場面を完結としたのだろうか。たしかに37号以降のエピソードはといえば、忍術を駆使する謎のチーム「ブラック・スター」が登場し、実業団の強豪チームを次々と撃破し、という展開で、まあ、それほどおもしろいもんではない。最終回が掲載された第52号には、表紙に「最終回」のアオリもなく、ヒット作のわりに、えらく地味な幕引きであった。
 なんにせよ、「サインはV!」の本当の最終回は、やることをすべてやりつくした牧コーチが立木武蔵から去り、ユミたちがそれを見送る場面で完結する。……と思っていたら、さらにその先があることがわかった(^_^;)。
 つい先日、親しい古書店の目録を眺めていたら、《秋元文庫「サインはV!」続編》という商品が掲載されていたのである。最初、てっきり36〜52号掲載分が文庫化されたのかと思い、あわてて古書店に電話をかけて確認した。すると、この続編というのは、52号で完結してから少し先に、絵物語としてフレンドに連載されたもの、とのことだった。36〜52号掲載分は、やはりコミックス化は一切されていないことが確認されたのだが、他方、その先のストーリーがあることがわかってしまった。
 電話を切った後、書庫で手持ちのフレンドを確認してみた。昭和45年以外のものはそれほど多くは持っていないが、わずか3冊しかない昭和48年の号のなかで、おわりのほうに、たしかに《コミック・ストーリー「サインはV!」》が連載されていたのである。牧コーチが立木武蔵とは別のチームを育てる展開らしい。
 はずかしながら、漫画のストーリーは、やっぱり雑誌でフォローしなければ全体像はなかなか把握できないと再認識した次第である。


2006年01月08日

 昨日は21時ごろに睡魔に襲われ、パソコンの前の座椅子でそのまま寝てしまった。24時ごろ目がさめて布団に移動したものの、経験上、こういうときは眠気がだんだんと薄れ、まったく寝付けなくなる。で、案の定、すっかりと目がさえてしまったのが午前1時半ごろ。こうなると、たぶん2、3時間は頭が冴えてしまう。仕方がないので、布団から抜け出し、書庫に行って漫画を何冊か抜き出し、今のカナッペで横になって読み始めた。
 2〜3時間ぐらいの時間つぶしにはなにがええかな、と思いながら抜き出したのは、庄司陽子の『生徒諸君!』。全24巻を読んでしまうと徹夜になってしまうので、とりあえずはいちばん盛り上がる部分だけを読むことに決める。となると、ナッキーたちが瑞穂高校に入学する7巻から、沖田くんが遭難死する第18巻まで、ということ。全部で12冊、何度も読み返している漫画なので、このぐらいなら2〜3時間で読める。……というわけで、夜中、今のカナッペで不自然な姿勢のまま『生徒諸君!』を読み始めたのであった。
 4時ぐらいで読み終わったので、布団に戻る。予想通り、すぐに眠気が襲ってきて爆睡に突入。起きたのは12時近かった。そしてすぐに始めたことは……『生徒諸君!』の1〜6巻、19〜24巻を読むこと(笑)。ただ、夜中の無理な姿勢がいけなかったのか、首筋の左側が痛む。寝違えほどの痛さではないのだが、強くひねると痛みが走る。中途半端に動かせるので、ハッキリした寝違えよりもいらつく。
 昨日は相鉄ムービルで「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を観た。おもしろいことはおもしろいのだけど、やっぱ「スター・ウォーズ」のような興奮・トキメキがない。EP3のときは、ストーリーが終わり、スタッフの名前が延々と流れるところも感動に浸れたが、炎のゴブレットでは、その箇所ではイラついた。SWシリーズなら入場料が3,000円ぐらいでも観に行くが、ハリー・ポッターなら金券ショップで前売り券を1,100円で、というぐらいの差がある。まあ、これはSWシリーズへの思い入れ@当社比がそれだけ強いということなのだが。
 映画本編が始まるまえに映画予告編がいくつか流れるが、そのうちのひとつ、「フライトプラン」は観てみたいと思った。ジョディ・フォスターの主演映画だもんね、ちょっと楽しみである。



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