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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

2006年02月16日

 1993年当時に使っていたパソコンはMacintosh IIである。モトローラの68020/16MHzを採用したこのマシン、購入したのは87年12月のことであった。いくら製品寿命の長いMacといっても、そのまま6年も使い続けることは難しい。ここまでもたせることができたのは、2月の一時帰国の際にアメリカ人の元同僚に頼んでアメリカの通販業者からDaystar PowerCashという68030/40MHzのプロセッサを購入し、本体のチップと換装したからである。これでMacが三年若返った。
 しかし、メモリは8MBのままで、当時としてもけっこうギリギリである。すでに旧式となっていたMac IIの場合、PALという特殊なタイプのメモリでないと装着できなかった。おまけに世界的に4Mbit DRAMが品薄でメモリ価格が急騰し、Macの需要が米国に比べて少ない日本では、Mac II用PALメモリを安く買うことは不可能だった。
 そんななか、ミッシェルというフランス人の友人が仕事で渡米することになり、PALメモリを探してくれることになった。ミッシェルと知り合ったのは、CalvaComというフランスのパソコン通信サービスがきっかけである。このネットの歴史は案外と古く、しかも1990年に藤野満さんという人が日本から入会していた。そしてCalvaComの「Soleil Levant」という電子会議室とNIFTY-Serveの外国語フォーラムとのあいだで、メッセージを相互に転載することになったのだ。転載はすべて藤野さんが手作業で行っていた。そして何人かのCalvaComユーザが常連として定着するようになった。
 CalvaComで忘れられないのは、フランス人新婚カップルの歓待プロジェクトである。CalvaCom常連の友人が新婚旅行で日本を訪れることになり、どこかオススメはないかといったメッセージを投稿した。それを受けて、外国語フォーラム側でさまざまなプランが練られたのである。
 フランス定住後、わたしはCalvaComに入会し、何度かCalvaCom側でメッセージを投稿したりもした。そのCalvaComで長らく中心メンバーだったのがミッシェルである。彼はソフトウェアのエンジニアであった。お互いの家を何度か行き来したこともある。彼もまたMacユーザだったので、わたしのためにいろいろなソフトを教えてくれた。あるときわたしが「メモリを増設したいのだけどモジュールが手に入らない」とボヤイたのだが、そのことを覚えてくれていたのだ。
 非常に親切な人で、アメリカのパソコン・ショップでモジュールが見つかるや、わざわざうちまで国際電話をかけ、値段を知らせたうえで買うかどうかの確認をしてくれた。もちろん即依頼し、二週間後、メモリを受け取ることができたのである。増設後、Mac IIはいっそう使いやすくなり、その後さらに使い続けることができた。このMac II、1993-94年版の『地球の暮らし方 フランス編』にもじつは写真の一角に登場したのであった。


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