[media]「ぴあ」よりシティロード
たまたま古書店で見つけた古いシティロードを買って、あらためて眺めてみたのだが、いまだになぜこのタウン情報誌が「ぴあ」に敗れ去ったのかがわからない。
ぴあとシティロードが激しく競い合ったのは、昭和50年代の半ばである。読者層は、ぴあ派とロード派とに分かれいたやに思うが、まあ、中身が情報である以上、両方買うメリットはあまりないので、これは自然な展開だろう。ただ、おれの用途はほとんどが映画情報のチェックだったので、この点では明らかにシティロードのほうが見やすかったと思う。ぴあは映画館ごとに上映作品およびスケジュールを載せていたのに対し、シティロードのCine guideはチャートの形でみることができたので、映画館選びがえらく簡単だったのである。
昭和50年代の後半以降、タウン情報誌に限らず情報誌(とりわけリクルート系)のジャンルは一気に広がり、読者の争奪戦も激化の一途をたどった。そうしたなかで、シティロードは破れ、ぴあはチケッティングにまでビジネスを拡大していったわけである。
かつて渋谷公園通りに「シティロード」という喫茶店があった。いまはら四半世紀前(笑)、オレは平日、大学の授業をサボってNHKのVIP用駐車場(普段はただの空き地)でローラースケートばかりやっていたのだが、一汗かいたあとは、かならずシティロードに寄っていた。どこかの大学の放送研究会メンバーがDJをやっていたのだが、わりと雰囲気は良かったと思う。ここで一息ついたあとに、原宿か六本木のヘンリー・アフリカに、というのが当時のミーハーの定番巡回ルートであったのだ(笑)。
posted by masayuki eshita at 2005年12月29日 10:54 | parmalink
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