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身辺雑記]ヘンな夢

 たぶん、高架のになっている駅の階段を下りている途中のことだと思うが、踊り場のあたりでカメラを落としてしまった。地上からの高さは10メートルほどである。この階段は鉄を組んだだけのところにあり、落としたカメラは地面に向かって落下した。そのときオレは、「ま、ニコンFだから大丈夫だろう」と思いつつ、カメラが地面で大きくバウンドする様子を眺めていた。

 階段を下りきってから、カメラを拾う。カメラはたいしたダメージを受けていなかった。くわしく調べてみると、底蓋の一部がさすがにゆがんでいたが、自分でも直せそうな程度である。さすがにニコンFはタフだよな……と思ったところで目がさめた。
 たしかにニコンFというカメラは持っている。しかも昭和34年4月製造という、オレよりも年長のカメラである(笑)。いまどきのエレクトロニクス満載のカメラとは違い、すべてメカニカルな動作だけで1/1000秒までのシャッター速度を実現するのだから、これぞ精密機械の傑作だと思うのだ。
 しかもこのカメラ、重いことは重いのだが(といっても、かつての一眼レフはオリンパスOM-1を除けば1キロがあたりまえ)、異様にタフなのだ。オレは山登りのときにかならずFを携帯していたのだが、なんど岩にぶつけたことか。というか、岩にぶつけるに決まっていたので、携帯するのはFと決めていた。
 あいにくと露出計が付いていないモデルなので、使用したフィルムはもっぱらトライXというモノクロフィルムであった。一時期、中古のパーツショップでフォトミック・ファインダを購入してはみたものの、やはりFのデザインにはあわない。なので、あらためてF2の中古を買い、以来、FはトライX専用、カラーリバーサルを使うときはF2、というように使い分けていた。
 撮影したトライXは、もちろん自分で現像していた。やや固い階調が好きだったので、いろいろと試行錯誤した結果、富士のミクロファインを22度で7分ぐらいで使って仕上げるようになった。天体写真を撮影するときだけは、増感が必要なので、パンドールを20度で12分ぐらいで用いた。増感現像はラボに頼むと割増料金を取られるので、天体写真をやるやつは、ほぼ例外なく自分で現像まで手がけたものである。印画紙だって5号を使ったしね。そういやこのころ天体写真をやる連中は、ペンタックス派とニコンF派とに別れていたような記憶がある。ペンタはたぶん単に安かったから、なんだろうな。
 しかし、なぜにいまさらニコンFを落っことす夢を見たんだろうか。このところデジカメばかり使っているので、Fが拗ねてしまったんだろうか。そういや、もう15年ぐらい、Fを使っておらんものな。

posted by masayuki eshita at 2005年12月26日 10:56 |

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