19世紀に創刊された婦人誌
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"Le Monitor de la Mode"は1843年に創刊された歴史あるモード誌で、1913年まで発行されました。フランス近代のモード誌のなかでは古株です。19世紀当時のモード誌の特徴なのか、他の多くの雑誌と内容の全部または一部が同一である、とBnFの解説文に指摘がありました。そのなかには"Journal des dames et des demoiselles", "La Mode", "La Modiste parisienne", "La Nouveauté", "Paris-mode" などが含まれます。
"Les Veillées des chaumières"は1877年に創刊された毎週水曜発行の週刊誌で、1894年11月からは水曜・土曜の週2回の発行となっています。イラスト入りの小説が掲載されました。BnF Gallicaには1877年から1932年10月までのアーカイブが公開されています。
"L'Art et la mode"(創刊時は"L'Art de la mode")は1880年に創刊され、1972年まで続いた長い歴史を持つモード誌です。BnF Gallicaには1881年1月から1954年10月までの号が断続的に収録されています。1940年5月から1944年8月までのナチ占領下でも発行が続いているこの雑誌は、モード誌の変化を知る上では非常に参考になるので、BnF Gallicaのアーカイブをぜひ閲覧してください。
"Gil Blas"は1879年にAuguste Dumontが創刊した日刊紙です。創刊当初は政治や社会に関するニュースや株価が載った一般紙でした。エミール・ゾラやモーパッサンの小説が連載されていたことでも知られています。号によっては豊富なイラストやカートゥーンが特集されました。女性誌ではありませんが、ここで紹介するのは毎週月曜の付録冊子です。
"L'Illustrateur des dames"単独の歴史はよくわかりませんが、BnF Dataによれば、1871年に"La Mode de Paris"に統合されました。他の雑誌との統合もあったようですが、19世紀中には休止したようです。
"La Modeste parisienne"は1888年から1913年まで発行された週刊誌です。"Le Monitor de la Mode"と内容がかぶった時期があることは前述のとおりです。
"La Mode Pratique"は1891年に創刊され、1951年まで発行された週刊のモード誌です。図版やデザイン画が豊富でした。他のモード誌と同様、20世紀始めごろまでは新聞のような形態です。「実用的な」を意味するpratiqueという名称からも推察できるように、高級モードばかりを取り上げる雑誌ではありません。
【参考資料】
江下雅之「第三共和政以降を中心とするフランスの女性誌出版状況」『情報コミュニケーション研究』(2022)
Le Moniteur de la mode (Paris) (BnF Data)
Les Veillées des chaumières (BnF Gallica)
L'Art et la Mode (BnF Gallica)
Gil Blas (Paris) (BnF Gallica)
L'Illustrateur des dame (BnF Data)
La Modiste parisienne (BnF Data)
La Mode pratique (Paris) (BnF Data)
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