開設:2025.12.30
最新更新日:2026.1.12

これまでに収集したフランスの女性誌(主としてファッション誌)に関するコンテンツを徐々に増やしていきます。
【更新情報】
(2026/1/12)フランス誌1の内容をひととおり作成しました。
(2026/1/8)データの一部を公開しました。
(2026/1/6)サイトの枠組みを設定しました。
フランス誌1:主なデータ収録の対象
実用商業誌
Petit Echo de la Mode
Femme d'Aujourd'hui
Modes et Travaux
Mode de Paris
Femme de France
fémina
100 idées
Femme Actuelle
ティーン誌
20 ans 15 ans Muteen
Jeune et Jolie
Mlle Age Tendre
実話系雑誌Confidences
eve
Notre Coeur
フランス誌2:主なデータ収録の対象
モード誌
La Mode Illustrée
Jardin des Modes
Marie*Claire (1937-1944)
ファッション誌
ELLE
Marie*Claire (1954-)
Madame Figaro
BIBA|prima|Jacinto
Dépèche Mode
その他
Marie France|pour Elle
Moniteur de la Mode
Veillées des Chaumières
L'Art et la Mode
Gil Blas
L'Illustrateur des Dames
Modiste Parisienne
Mode Pratique
関連するサイト

BnF Galiica

国立国会図書館デジタルコレクション

ACPM(フランスの雑誌統計)

文化学園リポジトリ


収録されているデータの概要(今後の予定も含む)

  • このサイトで公開するフランスのファッション誌・ライフスタイル誌の概要です。
  • このサイトで公開する日本の雑誌の概要は、いずれかの年代タブを選んでご覧ください。

フランスの女性誌の歴史研究では Samra-Martine BONVOISIN et Michèle MAIGNIEN "La Presse Féminine" (Presse Universitaire de France, 1986) が基本文献です。40年前に出版された古い本ではありますが、近年の女性誌研究論文でもいまだに参考文献に挙げられています。この本では冒頭で女性誌を次に示す3つの基本的なカテゴリーに分類しています。当サイトではモード誌・ファッション誌に主として注目しますが、この枠組みに沿ってフランスの女性誌の一部も紹介します。

1)富裕層向け高級女性誌:モード誌、ファッション誌など
2)主婦・母親向けの実用的な雑誌:一般的な婦人誌、手芸誌、服飾誌など
3)実話系雑誌:小説中心の娯楽誌、ゴシップ誌が該当

この本では本文中でフェミニズム誌も取り上げていますが、フェミニズム誌は1970年代に衰退したとされています。

ここでは2)に含まれる実用商業誌と3)の実話系雑誌を取り扱います。実用商業誌とは、主婦層を主要な読者層と想定し、家事・育児に役立つ実用的な情報をおもに取り扱う雑誌です。日本でいえば『主婦之友』『婦人倶楽部』などのような雑誌です。フランスでもこの分野の雑誌は盛んに発行され、ピーク時には100万部を超えるものが複数ありました。服飾や手芸に関する内容が多く、型紙やデザイン画を目玉にしたり、流行のモードの取り扱いをメインにする雑誌もありました。
Bonvoisinらの分類では明示されてはおりませんが、このサイトではティーン誌もいくつか取り上げる予定です。日本ほどではないにしてもフランスでもティーン誌はいろいろと発行されております。なかには1960年代に社会現象を引き起こした音楽ジャンルと密接に関係したティーン誌もあります。

なお、モード誌・ファッション誌は「フランス誌2」で紹介します。


【参考資料】
江下雅之「第三共和政以降を中心とするフランスの女性誌出版状況」『情報コミュニケーション研究』(2022)

代表的な実用商業誌
対象概 要
Petit Echo de la Mode 1878年に創刊され1977年まで(誌名の上では)存続した、フランスの歴史的な女性誌です。19世紀から存続したこの雑誌は、雑誌の物理的な形態の変化を知る上でも非常に参考になります。当初は新聞とおなじく数枚の用紙を折りたたんだだけでしたが、やがて中綴じとなり、表紙にコーティング紙が使用されるようになりました。このサイトでは19世紀末から他誌に統合されるまでの100冊以上の書影を紹介します。
Femme d'Aujourd'hui
(Femmedo)
1933年にベルギーで創刊されたフランス語の週刊誌で、創刊数年後に北フランスでも販売されるようになりました。当初から主婦を対象に、家庭での実用的な記事を掲載しておりました。第二次大戦後にはフランス全土で販売されるようになり、1960年代にはフランス国内で最も読者の多い女性誌の一つとなっています。1976年には競合誌『echo de la mode』を、1984年には『Mode de Paris』を吸収します。1970年代以降のフランスの女性誌は衰退を続けましたが、この雑誌は生き残りました。
Modes et Travaux 1919年に創刊された服飾誌です。当初は "Modes et Travaux Féminins" という誌名でしたが、1930年時点ではすでに féminins は取れていました。表紙の雰囲気は、同時期の "Le Petit Echo de la Mode" に比べてオシャレな女性のモードを強調しているように見えます。最盛期には100万部を超えていました。第二次大戦前は月2回の発行でしたが1940年から月刊誌になっています。1984年には通巻1000号を超えました。
Mode de Paris 19世紀にも同名の高級モード誌が存在しましたが、ここで取り上げるのは1944年「創刊」の服飾誌です。ただし、当初は "Nouvelle Série" と記していたので、それ以前から存在していたものと考えられます。しかし情報がきわめて少なく、19世紀創刊の雑誌の継続なのか、別の雑誌の後継誌なのかは判明しません。
Femme de France 1915年に "Les Modes de Femme de France" の誌名で創刊さた主婦向けの雑誌です。後に "Marie*Claire"の創刊に関わる Marcelle Auclair がこの雑誌でキャリアを始めました。この雑誌は読者投稿を積極的に募ったことで知られています。投稿欄は主婦たちの交流の場となり、また、雑誌にとっても貴重な情報源となりました。
その他の実用商業誌・婦人誌
対象概 要
第二次大戦前の婦人誌 多くを集めることはできませんでしたが、第二次大戦前に発行された婦人誌のなかでも "fémina" を紹介したいと思います。"fémina" は1901年に創刊された隔月誌で、1954年まで発行されました。フェミニズム誌ではありませんが、さまざまな場面で活躍する女性を積極的に取り上げ、富裕層の活動的な女性読者に支持されたようです。
現代的な家庭誌 1980年代以降は企画段階から入念な市場調査を経て創刊される女性誌がいくつか登場しました。"Femme Actuelle" は代表的な例で、2024-2025年のフランス国内雑誌販売ランキングで20位と、女性誌では "Madame Figaro"に次ぐ部数を記録しています。最盛期に比べれば発行部数は落ちましたが、それでも月平均30万部弱を販売しました。また、"100 idées"は生活場面での創意工夫に熱心な主婦をターゲットにしたユニークな雑誌です。
おもな少女誌・ティーン向け娯楽誌
対象概 要
20 and
15 ans
フランスのティーン向け雑誌は日本ほど盛んではありませんが、1960年代にFilipacchiグループが相次いで創刊しています。最初に登場したのが20歳前後の女性をターゲットにした "20 ans" です。ついでながら、ミドルティーンをターゲットにした雑誌 "15 ans"もいくつか入手できたので、こちらも併せて紹介します。
Jeune et Jolie ティーンを明確なターゲットにしたファッション誌は長らく見かけられませんでしたが、Filipacchiグループは1987年に "Jeune et Jolie"を創刊しました。ファッション、コスメ、娯楽などの内容で構成されています。ときおり "JJ" の略称を用いておりますが、日本の『JJ』の方が先に登場しておりますし、とくに提携関係はなかったようです。
Mlle Age Tendre Filipacchiグループ創刊のティーン誌のひとつとして1962年に "Salut Les Copains" が創刊され、アイドル歌手や人気俳優のグラビアを盛んに掲載しました。日本の『平凡』『明星』に似たコンセプトです。1964年には妹雑誌 "Mademoiselle Age Tendre"が誕生しています。このサイトでは、主として "Mademoiselle Age Tendre"をいくつかを紹介します。
実話系雑誌
対象概 要
Confidences
Nous Deux
Notre Coeur
ève
フランス語で presse du coeur として括られる雑誌分野で、噂話、ゴシップ、恋愛小説をおもなコンテンツとする雑誌が属します。この分野では代表的な "Confidences", "Nous Deux" などを紹介します。

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