監督:ピーター・ハイアンズ
出演:ロイ・シャイダー、ジョン・リスゴー、ヘレン・マレン
Laser Discノートリミング版
あの『2001年宇宙の旅』の「続編」ですが、この映画、監督よりも出演者よりも、SFX担当のリチャード・エドランドの名が響いていたような記憶があります。
ウロオボエの記憶ですが、「特殊効果」という言葉が「SFX」に置き換わったのは、『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』公開の1977年ぐらいからで、それから『レイダース 失われた聖櫃』(1981年)、『ブレード・ランナー』(1982年)、『ポルター・ガイスト』(1982年)などで一気に注目されるようになったのではなかったか、と。1984年には『2010』以外にも、『ネバーエンディングストーリー』『グレムリン』『ゴースト・バスターズ』なども公開されていますね。で、そのなかでカリスマ的な特撮技術者がリチャード・エドランドとダグラス・トランブルだった、と思います。
80年代前半は、大型テレビ(25〜29インチ)、レーザーディスク、サラウンド・プロセッサ(ドルビー3ch)が普及しだした時期で、それにあわせてSFXを「売り」にした映画がビデオやLDでヒットしましたね。たしかLDなんかのセールでも、「SFXはリチャード・エドランド!」なんて煽りもあったはず。本来、裏方であるはずなのに、このころはすっかりと中心人物になっていましたね。ということは、この時期は映像づくりの一段転機であった、ということなんでしょう。
そういえば、NHKプロデューサの吉成真由美がSIGGRAPHで注目されたのって、このころだったんじゃないのかな。吉成さん、その後はノーベル賞受賞者の利根川進と結婚したけど、当時からCGに興味を持っていた者にとっては、利根川さんの方が「あの吉成真由美のダンナ」という感じでした。
リチャード・エドランドの手による『2010』のSFX、木星が太陽に変わる場面など、映画館公開当時に見たときにはけっこう興奮したのですが、現代の水準に慣れた目でみると、やはり子供だましに映ってしまう。木星大気圏でのエアブレーキの場面なんかも、ウルトラ・シリーズって感じですし。まあ、技術水準が違うのだから、仕方のないことなんですけど、逆に、数十年たっても色あせない『2001年宇宙の旅』の凄さを再認識させられちゃいますね。
ついでながら、エドランドが手がけたSFX映画でいちばん好きなのは『ポルターガイスト』です。