開設:2025/12/30
最新更新日:2026/1/11

これまでに収集したフランスの女性誌(主としてファッション誌)に関するコンテンツを徐々に増やしていきます。
【更新情報】
(2026/1/11)手持ちのデータを掲載しました。
(2026/1/8)データの一部を公開しました。
(2026/1/8)サイトの枠組みを設定しました。
フランス誌1:主なデータ収録の対象
実用商業誌
Petit Echo de la Mode
Femme d'Aujourd'hui
Modes et Travaux
Mode de Paris
Femme de France
第二次大戦前の婦人誌
現代的な家庭誌
ティーン誌
20 ans|15 ans|Muteen
Jeune et Jolie
Mlle Age Tendre
実話系雑誌Confidences|Nous Deux
ève|Notre Coeur

現代的な家庭誌:Femme Actuelle|100 idées

1950年代・60年代には部数が100万部を越える婦人誌は複数存在しましたが、1970年代以降、そのような規模の読者を獲得するのは困難となりました。出版社は収益性を重視するようになり、ドイツの企業家アレックス・ガングが設立したPrisma Presseは市場調査を経て1982年に月刊誌『Prima』を、1984年には『Femme Actuelle』を創刊しました。前者はファッション重視の雑誌、後者は家庭誌です。『Femme Actuelle』は思惑どおりの成功を収めました。2021年で平均45万部を維持し、2024-2025年には30万部弱となりましたが、ACPMランキングでは20位、家庭向けの雑誌ではトップです。
戦後に生まれた世代が子どもを持つ年齢層に達すると、昔ながらの手芸にとどまらず、生活の各場面にDIYを楽しむカップルが増えたようです。そうしたライフスタイルに対応したのが『100 idées』でした。もともとは1972年にファッション月刊誌"Marie*Claire"の別冊"100 IDEES Le Marie*Claire de votre sac"として登場しました。その後、"100 idées à faire vous-même"に改称し季刊(trimestriel)で4号出たあとに月刊化されましたが、1988年に最終号が出ました。しかし2021年にTurbulences Presseグループが"100 idées"の誌名を取得して再出発しています。


【参考資料】
江下雅之「第三共和政以降を中心とするフランスの女性誌出版状況」『情報コミュニケーション研究』(2022)

収集期間:Femme Actuelle(1986年)|100 idées(1974-1975)

2020年代の現時点で"Femme Actuelle"はフランスで最も売れている家庭誌です。内容は家事一般、料理、手芸から旅行、DIYなど多岐にわたり、娯楽的な読み物もあわせ、総合的な内容の雑誌になっています。
ここで示した"100 idées"はMarie*Claireグループに属していたときのものです。フランスでは賃貸アパートでも壁にドリルで穴を開ける程度の加工は店子が自由にできるほか、家具や小物の値段が高く、しかも日本ほど多くの店があるわけではないので、ちょっとしたものは自分で作ることがめずらしくありません。また、施設関係でも業者の対応が遅いため、トイレや台所の水漏れなども自分で修理することもあります。こうした事情からDIYへの取り組みは日本の一般家庭よりも活潑かもしれません。"100 idées"という雑誌が受けたのは、こうした事情もあったのではないでしょうか。

Femme Actuelle 100 idées

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