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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1996年02月02日

 コスト要因以外に、決定的な違いが巴里と東京とにあると思う。巴里は職重混在環境です。これだと、カフェやレストランの経営環境も利用条件もまったく異なる。
 日本でも住宅地のなかに喫茶店がないわけじゃないけど、やっぱ基本的に商業地の中です。だけど巴里だと街中のあちこちにごく普通にある。だから散歩のおりにコーヒー一杯って気になるんですね。あるいは家で仕事してて、その気分転換にカフェでもちょいと、とかね。おまけに職場が家から近い。だから家に帰ってからレストランに行くのがぜんぜん苦じゃないです。帰宅時間が早い上に、家の近くにレストランがあるんですから。平日でもちょいとそこまで、なんて気になるんですよ。
 東京だと、おとーさんは7時ぐらいまで仕事して、帰宅するのはまっすぐかえっても8時すぎでしょ? おまけに満員電車で体力も消耗しきってる。で、家からレストランに行くとなると、また30分とか一時間かけないといかん。まあ、どっかの駅で合流すりゃいいんだけど。巴里なら自宅近くのレストランに入り浸れるから、すぐに馴染みの店の一軒や二軒はできちゃう。
 こんな状況を考えると、ニッポンの外食はあくまで「給餌」業であり、巴里だとそれが生活舞台のひとつである、なんて違いが生じると思うんですよ。ぼくは商業地の雑踏育ちなんで、巴里の渾然一体とした雰囲気がたまらなく好きです。
 東京で働いて郊外に住むというのは、なんかすごく空しい感じがしてしまう。丸の内沿線に住んで丸の内沿線の会社に通えば、とてもとても魅力的な街なんですけどね。住むならやっぱ東高円寺か巴里だな。


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