この月のエントリー
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

過去の日記一覧

月別アーカイブス



この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1996年08月06日

 キリーの使っていた板は Dynamic VR17 です。これは「名機」といわれてましたが、時代が時代ですから。たしかコンペなら 2メーター30ぐらいあったはずですね。 この Dynamic は一度倒産し、VR17 というモデルだけは Michelle VR17 という名前でしばらく生産されたと思います。ただ、それも70年代の後半で打ち止めになりました。ぼくがバイトをやってた八方のペンション・オーナーはこの Michelle VR17 を持っていて、乾燥室でそれを見つけたとき、「マスターは VR17 を持っていたんですかー!」と言ったら、「『あの』VR17、って言ってくれよな」と言い返されました。
 その数年後、Dynamic が突然復活したんですよね。自宅近くのスキー用具店になにげなく入ったら、白地のやけにきれいな板がある。ブランドを見たら「Dynamic VR27」となっていました。
 Michelle VR17 は黒地の渋い板でした。でも復活 VR27 はさすがにスキー板の技術が進歩したあとのものなので、性能的には勝負にならんでしょう。こっちはウッド・コアにオメガ構造のグラスファイバー補強でしたから。で、ミーハーなワタシはすぐに買ってしまいました。
 ロシュとかK2になるとメジャーすぎちゃいますが、わりとマイナーなブランドだと「誰それの板」ってイメージがけっこうできちゃいますね。キリーが Dynamic ならステンマルクが ELAN とか。年代によってスキー・ヒーローの違いがはっきりしてますね。30代後半だとステンマルク、40代前半だとグスタボ・トエニ、40代後半がキリーって。逆に30代前半がピルミン・ツルブリッゲン、それより若い世代はアルベルト・トンバって感じで。
 個人的にはクスタボ・トエニの攻撃的なスラロームと、ステンマルクの腰高フォームが印象的です。とくにあのステンマルクの膝のやわらかさは、人間業じゃねーよ、と思いました。あれなら尻餅ついてもw杯で勝てるわけだわな、って感じですね。
 いつだったか、加山雄三とエキシビジョン・レースをやってましたね。もちろんたっぷりハンデをつけて、だけど。アルベール五輪ではプロ解禁で出場資格を得たステンマルクが、回転2本目のラップを取ったでしょ? あのときは胸があつくなりました。だからこそ、優勝したトンバの「ステンマルクなんて過去の人さ」というコメントはシャクにさわり、以来、トンバ嫌いになってしまいました。


Copyright (C) Masayuki ESHITA