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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1996年07月24日

 前日、日本人会で買った「滞在研究 自由職業者」を熟読する。中身は日本人会報の抜き刷り。Q&A形式なので読みづらい。製本するなら項目ごとに整理してくれ……といいたいところだが、読みづらいからこそ、わしが本にして売るチャンスがあるのだ、と思い直す。
 滞在許可申請の要点は簡単で、要は収入、住居、保険の三点を立証すればいい。今回ちょっとやっかいなのが保険である。学生や同伴家族なら海外旅行保険ですませられるのだが、労働がからんでくると、国の社会保障に加入せにゃならなくなる。
 パンフレットによれば、URSSAFに入るのが出発点、とある。
 Union pour le Recouverement des Cotisation de Securite Sociale et l'Allocation Familiales
 要するに、国民年金と国民健保の胴元、ってわけだ。この機関の存在は前々から知っていた。最低支払金がけっこう高いことも。2年前の段階でたしか年金が年額 8.600Frs、健保がおなじぐらいの額だったと思う。旅行保険の方が安くていいんだよなあ。これは加入するしかないので、先を読む。
 URSAFFに加入するには、Maison des Artistes および AGESSAに加入できないことをまず立証せにゃならん、と。フランス名物「Attestation を発行できない Attestation」をまずはこさえてもらえ、というわけだ。Maison des Artistes は写真家とか画家、歌手、役者の所轄組合なので、わしには関係ない。で、AGESSAの項目を見る。対象が「出版物を発行したことのある者」とある。
 Association de la Gestion de Securite Sociale pour Auteurs
 要するに、日本でいえば文芸家協会といったところ。ニッポンでもこの協会は健保事業をやっている。
 書いている内容を読むと、AGESSAに登録できればかなりオイシイことがわかった。cotisationが URSSAF よりもかなり安い。おまけにここに登録すれば職業の立証にもなるので、滞在許可申請は相当楽になるはずだ。ただし、日本人会のパンフレットによれば、過去3年、P.L.として稼いだ実績がないとだめ、とのこと。まずは URSSAF に登録し、作家やライターとしての実績を積んでから AGESSA に足抜けせよ、と。
 でもここは Tout est possible. なフランスである。とりあえずここに登録の相談をしてみることにした。ダメならダメでどのみち「登録できない証明書」が必要になるわけだから。(続く)


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