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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1992年08月26日

 結論を言えば、日本人観光客はあまりに無防備で、これならどこの都市に行っても危険がいっぱい、と言われても仕方ないと思います。アメリカ人の同僚は「日本人は神経質過ぎる」と言っておりましたが、私の感想としては神経質な割に(?)、パリなどでは無頓着・無防備という感をぬぐえません。私の目から見てもこの人の荷物ならひったくれそうだな、何て思えるくらいですから、プロにしてみたら鴨ねぎの口でしょう。
 具体的にどういうことか?まず、歩く早さやリズムが違います。パリの人はウィンドウ・ショッピングの際も店から店の間の移動は足早ですが、概して日本人女性はのそのそ動きがちです。また、住民は立ち止っている時ほど自分の荷物をガッチリ握り締めますが、観光客はえてして手が離れがちです。歩いている時も電車に乗っている時も、住民は必ず片手でショルダーストライプを握っていますが、日本人観光客、特に新婚さんはショルダーをたすきにかけて、両手をブラブラさせて歩く姿が多く見かけられます。
 まあ、パリっ子でも無防備な人はいますが、以上は顕著な例です。
 私が通常心掛けていることは、とにかく荷物からは絶対に手を放さない、なるべく早く歩く、動く止るのアクセントをはっきりさせる等です。あと、以前にもアップしたことですが、都市によって「やば地区」が決まっているので、そこには絶対足を踏み入れないことです。これらの心掛けだけで、パリの生活は格段と安全になります(と言っても、所詮東京とは比較になりませんが)。
 一つ注意が必要なのは、「危険」というのが「治安が悪い」という意味の他に、「雰囲気が異様」というのがあり、ガイドブックなどではどちらも「危険」でいっしょくたにしています。後者は身に危険が及ぶ訳ではないのですが、雰囲気として何となくうさん臭いとか、ジロジロにらまれるなど、どこか異様な感じがするというものです。実際、観光客をからかう人もいるそうですから。パリで言えば、10区のChateau d'eauからGare d'est辺りがそうで、ここは南米・北アフリカ系移民が多く、アラブ人独特の鋭い視線や失業者がちょっと観光客にはとっつきにくい雰囲気を醸し出しています。街としては色々な商店があり、パリっ子にも人気のある面白いところなのですが。


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