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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1994年02月03日

 以前トマ・コワントが話していたこと。
 フランスの大学生はだいたい二ヶ月の夏休みがある。そのうち前半の一ヶ月を Stageに使って社会の実務を経験するとともに、いくばくかの金を稼ぐ。残りの一ヶ月をパック・ワーキングで国外や地方を旅行する。こんなパターンが多いそうだ。
 すごく魅力的なシステムだと思った。Stage といっても、案外とダーティ・ワークに近い仕事も多いらしい。いわゆる世間の下積み的労働が多いのだ。レストランの皿洗い、売場のたちんぼ、会場の案内係、等々。
 バブル全盛期に、学生バイトの時給相場が急騰した。ぼくの会社でも、時給千円という単価をつけたことがある。それでも渋った学生がいたけれど、会社の名前がまあ格好いいということで、来てはけっこう多かった。
 待遇なんかはかなり気をつかった。言っちゃあなんだが、作業能力の知れている学生バイトごときに、だ(誤解なきように。プロに比べりゃ学生はアマチュアにすぎない、という意味)。肉体的にも頭脳的にも大した苦労もなく、それなりの金を稼げたはずだ。
 果たしてその経験は、彼らに何を残したのだろうか? 四泊五日の高級ホテル・スキーツアーだけ? まあ、それもいい思い出かもしれんが……。
 ぼくは学生時代、確かに割のいいバイトもやったが、ダーティ・ジョブも好んでやった。貨物列車に乗って一袋30kgある肥料を10トン積んだこともあるし、大晦日の早朝にビル清掃や病院の窓拭きなんかもやった。皿洗い、ディスコのサクラ、見本市のマネキンなど、職種にして20種類以上はやっただろう。おそらく、結果としてフランス人学生に近い学生生活を送ったと思う。旅行だって、ほかの学生の五倍くらいはしただろうし。
 世間を知るため、という意識は全くなかった。好奇心がはたらいたのだ。いま思うに、こうした経験を学生時代に積んだおかげで、何をやっても生活できるという妙な自信がついたようだ。30過ぎてモラトリアム学生なんぞとへらへらしてられるのも、こういう素地があったからかも知れない。
 で、何が言いたいかというと、学生よ、ダーティ・ジョブをせよ、なんてことを偉そうにのたまうつもりはない。ただ、そういうことをやらないのは、すごくもったいないなぁ、と思うのだ。


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