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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1994年07月12日

 ぼくは個人的に、「ロマンチストはまず第一にレアリストである」と勝手に思っています。ロマンってのを、厳しい現実を透徹した視点で観察したうえで、もののあわれやはかなさを感じること、というように思っています。あ、ぼくの勝手な解釈ですけど。
 で、ぼくが一方的に代表的ロマンチストだと思っているのが、コンラート・ローレンツなんですね。彼はこんなことを書いています。

 自然の美しさを一度でもみつめたことのあるものは、もはやこの自然から逃れることはできないのである。そのような人間は、詩人か自然科学者のいずれかになるほかはない。もし彼が本当に眼を持っていたならば、彼は当然自然科学者になるだろう。(「ソロモンの指環」より)

 たぶん、ここでいっている自然科学者っていうのは、すごく広い意味だと思います。かならずしも一般的な科学者をよいしょしているのではないと思う。ヘッセなんかも、人間の懊悩にまで徹底的に踏み込んだひとですよね。目をそむけるかどうかに、センチとロマンの違いがあるように思います。


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