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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1992年09月30日

「ぼやき」が出るのは愛情の現われなのでしょうね。だって、最後はやはり「憎めない連中だなぁ」という苦笑で終わってしまいますから。まあ、今日など突発的ストに出くわしても別段腹は立たなかったし、むしろ「あせったってどうせ行ける時間にしか行けねぇや」と即座に開き直って平然と遅刻した自分に、フランス在住の成果(?)を見いだしたところです。
 仕事の効率は非常に難しい問題のような気がします。私も会社員として結構ちんたら働いていましたが、ある程度ちんたらしていたからこそ集中作業ができたような気がするし、フランス人の仕事は一見効率的、集中的なようで案外チョンボが多く、かえって全体効率は悪いような気がするし、ドイツ人の仕事はさすが!と思う事が多い反面、柔軟性やキメの細かさはやはり日本人の方が上かなぁなんて思ったり...。いずれも一長一短があるとは思いますが、それでも日本人の労働時間(否、拘束時間というべきか)は異常だと言うべきでしょう。尤も、マクロ経済的には「異常さ」の必然性があるのも事実ですが。
 最近私は高等教育と企業教育の関わりが一つの問題点のような気がしてきました。以前、社会科学系の学生は企業から学校での勉強をアテにされていないという話があったと思います。経済活動だけの視点から見れば、これは異常な「不効率」ですよね?
 GEの授業を受けて痛感するのは、高等教育と言ってもその内容がえらく「実用的」であるという点でした。法学にしたって、難しい法理論を無味乾燥に教えるというのではなく、実際に起こりうるケースを想定してどのような問題があるか、どのような訴訟が可能かといった演習が多く行われました。会計でも同様で、これは「会計学」ではなく「財務会計」そのものです。帳簿のつけかたから始まり、最後は財務分析まで行いました。
 このような高等教育機関の存在意義や日本での可能性については次の機会に譲るとして、少なくとも高等教育に関しては、やはりフランスの方に一日の長があるなぁ、という気がしています。


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