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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1993年03月26日

「必要のないものに集中力を発揮するのは難しい」という説、まさしくその通り。思うに、初級から中級に一つのカベがあるのは、初級のうちは知識が増えること自体に結構インセンティブがあるけれど、中級に入ると難しい内容が増えるうえ、そろそろ新鮮味も薄れる。さらに20代後半以降になると一次記憶の衰えが急カーブを描くから、へたすると覚えることより忘れることの方が多いなんてことも起こりえる。語学の場合、特にサボるとテキメンですから。そうなると、インセンティブより苦痛が増えることになる。これを打ち破る最も有力な動機はやはり必要性とか、あるいは某かの憧れでございましょう。
 当然、中級から上級にもカベがあるはず。特にこの段階になると、「あの本を読みたいから」とか「旅行で不自由しない」といった基本ニーズや憧れを結構充足してくれますので、案外こっちの壁の方が厚いかも知れない。
 私のカミさんは来仏前に2ヶ月ほど日仏学院に通いましたが、その後5ヶ月ブランクとなったので蓄積はほぼリセットされたと考えて良いでしょう。ですから、実質的にフランス語は12月から始めたようなものです。無論、カミさんの場合生活でどうしても必要ですから、嫌でも覚えなければならない。で、アリアンス通学後4ヶ月にして一応エスパスの1巻が終わり、今では友人の家に一人で遊びに行ったりしています。無論、共通語はフランス語でございます。
 フランスで学ぶ方が当然多くの利点を有しておりますし、毎日授業があるという点も見逃せません(普通コースで一日1時間45分)。とは言っても、それについて行くというのは生活の必要がなせる術でございましょう。実際、本人はかなり必死でございました。
 しかし、必要最低限のレベルが満たされた今、やはり多少緊張が緩み負担感の方が大きくなりつつあるようです。私自身、目標は2巻終了に置くようアドバイスしましたが、実際、生活で必要なフランス語はこの段階で十分といえると思うのです。ですから、それより上というのは単なる日常生活での利用以上の「何か」がないと厳しいでしょうね。
 長くなりましたが、結論として、仕事で必要になるケースを除けば、映画でも本でも何でもいいからとにかくフランス語に関連するものを徹底的に好きになることが唯一の truc であるような気がします。


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