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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1993年04月17日

 手続き編がまだ未完ですが、語学力の話題が出ましたので、準備編を先行させたいと思います。一応次の構成で考えています。

 1:語学の問題
 2:家探しの問題
 3:フランスでの行政手続き他

 今回は語学の問題パート1です。
 語学の問題は留学では確かに大きな障害の一つでしょう。ただ、私は語学力の問題とコミュニケーションの問題を分けて考える必要があると思います。これについては次回述べましょう。
 端的にどの程度の語学力が必要か? 応えは簡単、あればあるだけいい。本当に他に言い様がないのです。ただ、確実に言えることは最低レベルとして中級レベルが必要不可欠ということです。付け焼き場でしのいだものは忘れるのも速いもの、私は集中コースの価値や意義を否定する意志は毛頭ありませんが、こと留学のためということであれば、極めてオーソドックスな方法が結局早道だと思うのです。日本の日仏やアテネの週2日正規授業でも、複数の講座を同時並行させたりアラカルト・コースを交えれば、例え今初心者であっても3学期(9ヶ月)フランスの語学学校の上級コース履修レベルに達することは不可能ではないでしょう。反対に、中級すら終えずにフランスに行くなどというのは、時間の無駄意外の何物でもありません。無論、語学留学はまた別問題で、ここで対象としているのはあくまで語学留学以外を目的とするものです。
 結論から申しましょう。中級の実力さえあるのなら、チャンスがある限りとっととフランスまで来てしまった方がよい。語学力を心配して出発を1年遅らすのは上策ではありません。これは他の留学生も肯定していますし、私も同感でした。私はNSF3のUnite 2が終わった状態で来仏し、パリのアリアンスでエスパス3を2ヶ月の集中コースで修了させました。始めはもう一年待ってNSF3を終え、少し会話を習ってからとも思いましたが、友人や現在の学校の学長が早目に来仏した方が良いとアドバイスされました。
 私は上級コースの履修を否定するつもりはありませんし、フランスで語学学校に通う場合も日本で既に上級コースを修了しておいた方が有利であることは言うまでもありません。理解して頂きたい点は、日本での苦労はフランスでの苦労を「多少楽にする」ものであって、決してフランスでの苦労を「なくすものではない」という違いです。日本で勉強していると「通用すれば嬉しい」ですが、フランスでは「通用しないと困る」のです。その意味で、同じ苦労するのなら、フランスで苦労する方を選ぶ方が、こと留学に関しては効果的だと思う次第です。日本の語学学校上級コースは商業ベース、研究ベースの交流には効果的だと思いますが、留学にはさらに日常生活ベースのコミュニケーションが必要なのです。これはネイティブと日常的に接しないことにはどうしようもないのでは?


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