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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1992年12月05日

 クラスに一人中国人留学生がいるのですが、語学力がいまいちで本人はかなり苦労しています。優しき級友達のいろいろなアドバイスの甲斐あって、何とか多少の会話はできるようになったものの、まだまだ道は困難です。
 剽軽者のThomasは彼の近くに住んでいることもあって、何かと気を配っています。ある日Thomasが彼の家に遊びに行ったとき、TVがないのに気づきました。彼は給費留学生であるため、自由になる資金がそれほど多いわけでなく、TVを買う余裕がないのだそうです。語学力をつけるためにTVは有用と考えたThomasは彼に内緒で級友達に話しをつけ、一人50Fずつ出し合って彼にTVを送ろうということになったのです。
 そして今日の休み時間、いぶかしがる彼を学部の部屋に連れ、紙でつくった巨大なリボンで飾ったTVを彼にプレゼントしたのでした。
 始めのうち、彼は状況をのみこめなかったようです。みんなが「これは全員から君へのプレゼントだよ」と繰り返し説明したり、私が紙に「謹呈」と書いたりしてようやく何が起こったのか理解できたようです。
 本当にいい連中だなぁ、と、今日もしみぢみ思ってしまった。


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