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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1992年12月15日

 今日から秋学期の試験が始まる予定であった。
 朝、目覚まし時計のベルをいつものように無意識下でリセットしてしまった私は、7時半頃の突然の電話にようやく目を覚ました。きっと誰かが気を利かせてモーニングコールでもしてくれたのだろう。
 いつもと同じ時間に家を出て、いつものようにChateletでRERに向かった。最近は必ず電車到着のディスプレイ表示を見る習慣がついたので、ホームでまず案内表示を見た。
「CERGY行きがない!」
 と、2ヶ月前ならとてつもなく動揺していたところだが、最近は完全にストというものに免疫ができたようで、殆ど機械的にSt.Lazareへと向った。
 しかし、St.Lazareの雰囲気がいつもと違っていた。
 普段のスト(笑)ならたいていストダイヤ(笑)に従って電車が動いているのに、今日はなぜか異様にシーンとしていた。ホームには人がなく、手前のスペースに所在なげな人の群れが出来ていた。そういえば、公衆電話にはえらく長い行列ができていたし、電車発着の表示には何も出ていなかった。
 この頃からいつものストとは様子が違うと分かった。インフォメーションで確認すると、デファンスより先は全く動いていない由だった。
 仕方なく、オペラまで戻って級友の一人に電話した。案の定、朝の電話は彼からで、ラジオで知ったスト情報を私に伝えようとしたそうだった。今日のストは全面的ストップだそうで、学校に行くのは不可能とのことだった。
 私は試験の心配をするよりも、昨日一夜づけなどせずさっさと床に就いた行動が正解だったという奇妙な満足感に浸ってしまった。
 家に戻って電話機の傍で即昼寝を始めた。1時間後、立て続けに3人から連絡が入り、試験が延期になったことを知った。テレビのニュースを見ると、今日のストがかなり大規模なもので、TGVから何から全てストップしているそうだ。
 そんなわけで、またまたスト、というニュースにもならないニュースであるが、今年は本当にGATTの影響でスト多発ゆえ、旅行者はくれぐれも用心されたし。また、国際郵便事情も極端に悪化しているため、特にフランス着の郵便物はなるべく早く出した方が良さそうである。


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