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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1993年06月19日

 私のCGとの出合は約12年前です。ゼミの教授がCGに凝っておりまして、買いたてのApple IIで作成した模様を見せてくれました。この教授、無論本職は数学者でしたが、なんでも某下着メーカーの依頼でブラジャーのデザイン(模様も含めて!)をしたこともあるとか。
 前置きは長くなりましたが、この時教授が語っていた「美の奥にはシンメトリーとランダムがある。自然の美はすべからく数学的であるはずだ。」という言葉が忘れられません。依頼、私にとってCGとは数学の視覚的表現手段であり、数学と美術の境界領域という感が強い。
 一時期いろいろとCGの資料を漁ったこともあります。しかし、そこに見つけたのは「アトリエ・オートメーション」という現象でした。道具としてのコンピュータはあっても、表現手段としての数学はない。計算は決して数学ではないのに、CGは単なる力づくの計算があるのみでした。
 というわけで、いわゆるCGに失望を感じてしまったのでした。
 とはいえ、例のフランス人数学者マンデルブローのフラクタルは大量の計算があるとはいえ、私の抱いていた数学の視覚的表現を満たしてくれました。もともと専門が代数でしたので、私は数列を使ったフラクタルに一時期熱中したものです。例えば有名なコッホ曲線は「0,1,5,0」という列を規則的に増殖させたもの、これに乱数をちょっと交えただけで、樹木や山の模様が極めて自然に表現できる。
 思うに、単純な数列の展開が、実は自然形成の理に適っているのではないか?だから、数学的な処理を施したものほど自然を忠実に再現するのではないか?などと思う次第です。


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