10月は新学期のシーズンです。パリの大学のある地区では、いま新入生達のバカ騒ぎの真最中です。
9月は新学期直前ということもあって、本屋がえらく繁盛する季節でもあります。ただ、繁盛の内容が必ずしも「売る」のに忙しいだけでない場合もあるところが面白い。
9月某日、「地球の歩き方」にも載っているサンミッシェルのジベール・ジョヌに本を買いに行った時のこと、目的のジャンルのある4Fにエレベータで昇ったら、降り口にいた店員からいきなり「Vous vendez vos livres?」と聞かれてあっけにとられてしまった。
「オレは本を買いにきたんだぞ!」
一瞬、動詞Vendreの意味が本屋では逆転しているのかと思ってしまった。まあ、これは冗談として、この時期は卒業生がほとんど使わなかった教科書を売却するため、古本を取り扱っているジベールがそれらの人でごったがえし、その整理をしていたというのが真相でした。
いかにもフランスらしいのが、店の前で直接取引をしようとする学生の群れであります。校舎内にも未だに「売る!」のはり紙が掲示板をにぎわしているところです。